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初めてのワインセラー

家庭用ワインセラーの賢い選び方

家庭用ワインセラーの賢い選び方

家庭でワインを最適な状態で保管するためには、適切なワインセラーの選択が重要だ。しかし、いざワインセラーを選ぶとなると何を基準に選べばいいか、悩んでしまう方も多いだろう。

そこで本記事では、ワインセラーの基本的な知識を復習しつつ、家庭用ワインセラーの選び方やおすすめの家庭用モデルについて解説していく。

家庭用ワインセラーの選び方

ワインセラーを選ぶ際には、まずは基本的な機能とサイズ感、冷却方式による違いについて最低限知っておくと選ぶのが楽になる。 ワインセラーの基本的な機能と特徴

ワインセラーの基本的な機能と特徴

ワインセラーの基本的な機能は温度管理と湿度維持だ。ほかにもワインの保管に適した全ての機能が揃っている。ここが、冷蔵庫とは大きく異なる点であり、似たような名前で別アイテムとなるワインクーラーと大きく違うポイントだ。詳しくは、以下の記事で詳しく触れているためぜひご覧いただきたい。ワインセラー活用術!おいしさを保つ秘訣

ワインセラー活用術!おいしさを保つ秘訣

小型ワインセラーのメリットとデメリット

家庭用ワインセラーとして人気の高い小型ワインセラーだが、小型のメリットとデメリットとしては簡単に以下の点が挙げられる。

  • メリット:インテリアに馴染む、省スペースでの設置可能。また、初めてワインセラーを導入する方や電気代をなるべく抑えたい方に適している。
  • デメリット:収納本数が限られているため、保管したいワインが増えると容量不足になる可能性あり。ワインを所持している本数よりも少し多めのワインセラーを購入すると、将来本数が増えたとしても困らないだろう。

コンプレッサー方式 vs ペルチェ方式

ワインセラーの冷却方式には主にコンプレッサー方式とペルチェ方式があるが、この2つの冷却方式には大きな違いがある。

  • コンプレッサー方式:冷却能力が高く、年間を通じて安定した温度管理が可能。電気代もペルチェ方式と比べて安く済む。
  • コンプレッサー方式

  • ペルチェ方式:コンプレッサー方式と比べて冷却能力が圧倒的に劣るため、冷却効率が悪くなり、結果的に安定した温度管理がしづらく、電気代も高くなる傾向にある。

長期保存や安定した温度管理を重視する場合は、コンプレッサー方式一択である。

ワインの温度と湿度管理の重要性

ワインの品質を維持するためには適切な温度と湿度の管理が不可欠だが、その重要性についてもしっかり押さえておこう。

適切な温度管理でワインを保管

ワインの保存温度は12〜15度が適切とされているが、実際にワインを飲むシーンでは飲み頃温度も意識する必要がある。この場合、赤ワインは16〜18度、白ワインは7〜9度が目安となっている。

この飲み頃温度と保存温度については、こちらの記事でより詳しく解説している。

ワインセラーで温度管理が鍵となる理由

適切な温度管理でワインを保管

ワインの保管には温度だけでなく、適切な湿度管理(60~80%)も欠かせない。

まず、湿度管理の最大の目的はコルクの乾燥を防ぐことにある。コルク栓を使用しているワインでは乾燥によりコルクが縮小し、その隙間から微量の酸素が入り込む恐れや、抜栓時にコルクが中折れしやすくなるといった二次被害も懸念される。

この湿度維持については、主にコンプレッサー式に搭載される機能となるため、この点においてもコンプレッサー方式がおすすめだ。

温度と湿度のチェックポイント

では改めて、ワインの保管に適した温度と湿度を確認する。

温度と湿度のチェックポイント
  • 温度:12~15℃
  • 湿度:60~80%

湿度については自然な蒸発を利用して適度に保つ仕組みのため、湿度を上げたい時に蒸発皿に水を適度に補充して調整すれば良い。※
温度については多くのワインセラーで規定の範囲で自由に設定が可能となっている。ただし、ワインの安定した保管を考えれば上記の温度帯で保管するのが最善である。

※SG-121GS、SG-122GD、SG-195GS、SG-196GDは庫内の蒸発皿が隠れているため調整ができかねてしまうのでご注意ください。

ワインセラーのメンテナンスと維持方法

ワインセラーを長く使用するためにも、半年や年に一回の頻度で構わないため定期的なメンテナンスはしておこう。

簡単なメンテナンス手順

基本的に、何もしなくて良い。ワインの保存温度と湿度が適度にできていると、カビが発生する。ワインセラー内部に発生したカビが気になる場合に乾拭きがおすすめだ。

また、故障や警報音、LEDランプが消えた場合などの対処法については、各ワインセラーメーカーのHPを確認すると、「よくあるご質問」として明記されている。フォルスタージャパンの製品については、こちらに分かりやすく記載されているため安心だ。

長く使うための注意点

以下のポイントに沿ってワインセラーを正しく使ったり、設置場所を考慮したりすることで、長く安全に使用できるうえ節約術にもなる。

  • 放熱スペースの確保
  • 12〜15度の適温に設定する
  • ワインセラーの開閉頻度を減らす
  • 直射日光が当たらない風通しがよく涼しい場所に設置する
  • 狭くて熱がこもりやすい場所を避ける(ウォークインクローゼットなど)
  • セラーの天板に電子機器を置かない(電子レンジ、固定電話など)

維持にかかるコスト

ワインセラーの主な維持費は電気代のみ。消費電力はモデルによるが、省エネ性能の高いモデルや小型のものを選ぶことで、電気代を抑えることが可能だ。電気代の計算方法や具体的な節約方法については、こちらの記事で紹介している。

ワインセラーの年間電気代を比較してみた

ワインセラーの処分方法

冷蔵庫などの家電製品同様に、ワインセラーは家電リサイクル法の対象品目となっている。詳しいリサイクル方法については、フォルスタージャパンの公式サイトからご確認いただきたい。

おしゃれなデザインとインテリアへの影響

ワインセラーは性能面だけでなく、デザイン性にも長けたモデルが多く揃っているため、インテリアの一つとしても重きを置いてぜひ選びたいところだ。

おしゃれなデザインとインテリアへの影響

スタイリッシュなデザインの魅力

インテリアにマッチするワインセラーをお探しの方は、まずフォルスタージャパンのSG型「SG-121GS」「SG-196GD」や「エッセンシャルシリーズ」を参考にしていただきたい。

SG型の最大の魅力はなんといっても、どの空間にも溶け込むブラウンの木目調のデザインだろう。加えて、家具の一部のように馴染むコンパクトさと十分なワイン保管性能を誇る、まさに家庭用ワインセラーにはうってつけの製品だ。

エッセンシャルシリーズは以下でも紹介しているが、工業デザイナーを活用してデザインしておりフォルスター製品の中でも凝っている。

SG型かエッセンシャルシリーズかは、実際にワインセラーを置く場所との調和(例えば壁紙の色、他の家具との配置関係、家具の色、フローリングの色など)が肝になってくる。

デザイン性と機能性のバランス

デザイン性と機能美を兼ね備えたモデルとして、同じくフォルスタージャパンで高い人気を誇るのが「エッセンシャルシリーズ」。上質なワインセラーになるにつれ、黒一辺倒のデザインになりやすいなか、当シリーズでは黒・白・青のバリエーション豊かなカラーを展開している。さらに、庫内を両サイドから照らすLED照明も大人の遊び心をくすぐる。

性能面でも申し分なく、インバーターコンプレッサーを搭載することで効率的な稼働を実現。

おすすめの家庭用ワインセラー

家庭用ワインセラーの選び方や機能を学んだところで、次はフォルスタージャパンが展開するおすすめのモデルを紹介していく。

人気のスタイルとその特徴

人気の家庭用ワインセラーの共通項として、主に以下のポイントが挙げられる。

  • 薄型設計でスペースを取らない
  • 省エネ性能が高い
  • ボトル収納がしやすい(木製棚飾りがスライド式かつ寸法の細かい規定)
  • 扉の自動閉鎖の採用で閉め忘れ防止(一部機種)
  • デザイン性に優れ、部屋に調和する

これらの特長を持つモデルは、初めてワインセラーを導入する方にもおすすめである。

フォルスタージャパンの家庭用ワインセラー

フォルスタージャパンでは家庭用モデルとして、以下のラインナップを準備している。

  • ロングフレッシュ:プロフェッショナルや本格的なワイン愛好家向けのフラッグシップモデルで、最も堅牢で高品質を誇る。
  • エッセンシャル:美しいデザイン、ワインの取り出しやすさ、そして高い品質を追求したモデル。
  • SG-121, SG-122, SG-195, SG-196:家具の一部として溶け込むおしゃれなデザイン性と機能美を備える。
  • FJC-310, FJC-366:環境に配慮したワインセラーとして誕生。同社初のインバーターモデルを搭載している。
  • FJP-57, FJP-88, FJP-321:フォルスタージャパン唯一のビルトインタイプを有するなど、スタイリッシュさと使い勝手に特化。
  • FJH-201:コンパクト&高収納、冷却力も大幅に向上した万能なシリーズ。

ソムリエが推奨するワインセラー

フォルスタージャパンの中でも特に業務用としても、プロフェッショナルなソムリエや通な愛好家から愛されるのが「ロングフレッシュシリーズ」。ワインの品質を最大限に保つ機能が充実しており、特にインバーターコンプレッサーを搭載した効率的な冷却力と、その機能美だけにとどまらないデザイン性も人気の理由だ。

詳しくはロングフレッシュシリーズでぜひご覧いただきたい。

ご自宅に合った家庭用ワインセラーを

本記事では、ワインセラーの賢い選び方と題し、基本的な知識や家庭用としての選ぶポイントを解説した。

筆者自身も執筆を進める中で、ワインセラーは単なるワイン保管以上にワインの品質向上を促す役割、さらには部屋の空間を彩るインテリアにもなるユニークな家電の一つだと再認識できたが、そのためにはスタイリッシュで機能的な製品を選ぶとこから始める必要がある。

フォルスタージャパンでは機能性とデザイン性、両方を備えたモデルを数多く取り揃えているため、詳しく知りたい方はフォルスタージャパンでぜひ検索してほしい。

フォルスタージャパンのワインセラーを買うなら

ライター紹介

田中純平さん

田中 純平 (Junpei Tanaka)

J.S.A認定ソムリエ、ワインエキスパート
J.S.A認定SAKE DIPLOMA
WSET Level3

大学時代のスペイン留学中にワインの魅力に囚われ、帰国後はスペイン語とワインの二足の草鞋を決意。在学中にヴィノスやまざきでインターンを経験し、同年にワイン関連の資格を諸々取得する。卒業後はフリーランスとして独立し、スペイン語レッスンや(株)楽天グループの翻訳担当を経て人気ソムリエが監修を務めるお酒のウェブメディアや西日本新聞社運営の焼酎メディアにて監修ライターを務める。現在は副業にて、ワインD2C会社であるHomewineに携わり、ワインに関する相談にお答えするソムリエコンシェルジュサービスを担当中。