庫内温度と設定温度の差について
- 庫内に入れる内容物の数量や収納位置によって庫内温度と設定温度に温度差が発生することがあります。
- 庫内温度はコンプレッサの運転と停止により一定温度範囲内を上下しています。設定温度は一定期間の平均温度を表示するようになっております。
従いまして市販温度計の温度表示と設定温度に差が発生することがあります。 - 夏季等の周囲温度が30℃以上の環境や扉を頻繁(1日5回以上)に開閉する場合は庫内温度が設定温度より高くなることがあります。
- 内容物が冷気の吹き出し口をふさいでいるときや詰め込みすぎている場合は設定温度より庫内温度が高くなることがあります。庫内に常温以上のワインを入れる際は、庫内を空の状態にして4時間以上運転を行い、庫内の設定温度が安定したらワインを収納してください。夏季など、周囲温度が高い場合は、庫内温度が安定するまでに更に時間がかかる場合があります。
高温での冷却運転の停止について
- ワインセラーは、冷却するために本体の下部にあるコンプレッサーから冷媒ガスを庫内に送ります。このコンプレッサーにはモーターが内蔵されており、動作中に発熱し、温度が上昇します。特に夏季のように周囲温度が高い状況で、ワインセラーが長時間連続運転されると、モーターが焼損する可能性があります。また、主基板は高温の環境では基板自体も発熱し、故障の危険があります。
この為コンプレッサー内部や主基板周囲の温度が規定を超えると、安全装置(過負荷保護装置)が作動してコンプレッサーの運転を停止させます。その結果、ワインセラーの冷却も停止し、庫内温度が上昇します。しかし、コンプレッサー内部や主基板周囲の温度が安定して低下し、安全な状態になると、ワインセラーの運転が再開されます。ただし、特に夏季や長時間運転の直後では再開に時間がかかることがあります。夏季など周囲温度が高い状況でのワインセラーの使用に際しては、以下の点に留意してください
庫内の設定温度を12℃以上に上げて、コンプレッサーに負荷をかけないようにします。 扉をできるだけ少なく開け閉めし、外気が流入しないようにします。 ワインセラーの周囲温度を低く保つために、空調やサーキュレーターなどで気流を循環させます。 ワインセラーの背面下部からの熱排出に支障がないように、規定の隙間を確保するようお願い致します。
ドア表面(特にガラス面)や本体への結露発生について
- 夏季など外気が高温多湿の場合や、セラー周辺の通気性が悪い場合に結露が発生することがあります。結露が発生する場合は設定温度を上げる、扉の開閉を極力避ける、製品周辺の 温度を下げるなどを行っていただくと緩和される場合があります。
カビの発生について
- ワインセラーの内部はつねに高湿度状態を保持しているためカビなどが繁殖しやすい環境となっています。カビが気になる場合は定期的な庫内清掃の実施やラッ プなどをボトルに巻いておくことをお勧めいたします。あらかじめボトルを乾拭きし、ラベル部分にラップ類を巻くことで、ある程度、カビの繁殖を抑えることができます。