味わいの構成
●目でチェック!ワインの色
ワインを一目見た瞬間に「これは熟成しているワインかも」と判断ができたら、もうワイン通! そう、ワイン・テイスティング(試飲)は、舌だけで判断するものではないのです。
ワインの外観をチェックするなら、色の濃淡や透明感などに加え、以下の色調変化からも情報を読み取りましょう。
- ・白ワインの場合
- 限りなく透明に近い色から、枯れた琥珀色まで―――白ワイン一つとっても様々な色合いがあります。どの白ワインも、はじめは透明だったり緑がかっていたり。醸造されてからそれほど年月の経っていない若いワインは、特に緑色が強いものです。
逆に、長年の熟成に耐えうる高級白ワインは黄色から黄金色へ、そして琥珀色へと、時には数十年もかけてゆっくりと変化していきます。
- ・ロゼワインの場合
- フレッシュなロゼワインは、ほんのりグレーがかった色、または鮮やかなピンク色をしています。
白ワインと同じく、ロゼも産地や品種によってフレッシュなときの色合いはずいぶんと異なりますが、熟成を進めていくと次第にオレンジ色を帯び、最後には「玉ネギの皮の色」と表現されるほどになります。
- 赤ワインの場合
- 鮮やかな赤、そして限りなく紫に近い色合いの赤ワインは、口に含んでみると、やはり若々しい味わいがします。
時間が経って色が変わるのは、瓶中に残っているわずかな酸素のおかげ。酸素に触れて、やさしく酸化が進んでいくのです。酸化の度合いは、品種や収穫年の天気によって、早さが異なります。長く熟成できる力強いワインなら、褐色への変化はよりゆるやかです。
♪さらにone point
ワインの色をチェックするためには、できるだけ透明なグラスを選んでください。
また、白い布や紙を背景に置くと、より色がハッキリ見えてきます。